瞑想の効果を実感してみて下さい。

超越瞑想(TM)の方法や効果について詳しくご紹介します。

静寂のひととき……TM瞑想

瞑想で脳の潜在力を開発!

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アーユルヴェーダの歴史

アーユルヴェーダはサンスクリット語の2つの単語、ayus(生命、寿命)とveda(知識、科学)からできており、「生命の科学」という意味をもっています。これはインドに伝わる医学であり、世界三大伝統医学の一つで、その起源は今から五千年以上の昔にさかのぼるとも言われています。

マハリシ・アーユルヴェーダとは?

インドとその周辺諸国で行われていたアーユルヴェーダは、人間の生理機能についての膨大な知識を含む体系的な医学でしたが、長い間に一部が散逸し、一部は誤った解釈が与えられ、その全体性が失われていました。その結果、インド国内にはさまざまな種類のアーユルヴェーダが存在するようになっていました。

こういった状況の中、1980年代にインドのアーユルヴェーダの指導的な医師たちが集まり、散逸していたアーユルヴェーダの知識が集大成・再編されました。さらに、欧米の医師たちが参加して現代医学からの科学的な検討が加えられ、アーユルヴェーダの全体系が再編されたのです。こうして復活したアーユルヴェーダは、その再編の作業において中心的な役割を果たした意識の科学者マハリシ・マヘーシュ・ヨーギーの名を付けて、マハリシ・アーユルヴェーダと呼ばれるようになりました。

それはさまざまな考えや解釈、技法を含んだインド古来の巨大な知識を、科学的な土台の上に練り上げなおしたものと言えます。以来、アーユルヴェーダはインドの風土・文化から離れて、普遍的な価値をもち始めたといえるでしょう。このようにして科学的に再編されて先進国に紹介されたアーユルヴェーダは三つの点で西洋医学を学んだ医師たちから大きな注目を集めるようになりました。

第一に、健康増進、あるいは予防・保健の分野で力を発揮する医学として、
第二に、自然治癒力を扱う全体的な技術をもった医学として、
第三に、心と体を同時に扱う、意識に関する技術をもった医学として、です。

自然治癒力を高める技術

自然治癒力は生命に本来備わっている自らを修復し、高め、健康を実現していく力です。マハリシ・アーユルヴェーダでは、パンチャカルマ(身体浄化法)、約200種類のハーブ(薬草の混合調整物)、ディナチャルヤー(ライフスタイルの処方)、超越瞑想法(意識からのアプローチ)、ヨーガ体操(神経・筋統合療法)、アロマ・セラピー、ガンダルヴァヴェーダ(音楽・時間生物学)などの20の方法を用いて、自然治癒力を高めます。
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体を構成する3つのドーシャ

ドーシャとは、体を構成している基本的要素です。ドーシャには、ヴァータ・ドーシャ、ピッタ・ドーシャ、カパ・ドーシャの3種類があります。

ヴァータとは動きを司る生理の力であり、考えたり、運動したり、神経を使ったりと動きに関する働きをします。ピッタは体の代謝や消化を司り、食後に消化が盛んになったり、代謝が上がるときに働きます。カパは構造を司る力であり、骨と骨を結びつけるなど、体の要素を結合させ構造を作りあげる働きをします。

この3つのドーシャが完全なバランスを保って働くときに、「完全な健康」と呼ばれる状態に至ります。反対に、ドーシャのバランスがくずれた状態を「病気」と呼ぶのです。

ドーシャ
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ヴァータタイプの性格を一言で表すなら「風のような変化」と言えるでしょう。考えるより先に行動し、型にはまらず、拘束を嫌がり、多様性を愛する風の特質を持つタイプです。

ヴァータタイプの性格

ヴァータタイプは陽気で、いつも熱意とエネルギーに満ちあふれています。思考は明晰、創造力が大変豊かです。ものごとにはつらつと立ち向かう姿勢は、周りの人々に幸福を感じさせ、自分自身もまた幸福です。聴覚や触覚の刺激に敏感で、騒音や雑音を嫌い、美しい音楽を好みます。活発で興奮しやすく、また、早口でしゃべる人が多いようです。

ヴァータタイプは心身のエネルギーが大変パワフルで、エネルギーを一気に放出する傾向があります。そのため、ものごとを始めるときにその本領を発揮し、周囲を明るい雰囲気で盛り立てていきます。理解力が高く、新しいことを素早く自分のものにするのがたいへん得意です。また嫌なことを忘れるのも風のように早く、いつも明るく前向きな考え方をします。金銭面ではお金を稼ぐのは上手ですが、衝動買いをする傾向もあります。このようにヴァータタイプは、エネルギー、お金、言葉などすべてをよく使いこなす反面、浪費しないよう注意することがポイントと言えるでしょう。また、たいへん繊細な感覚を持っているため、傷つきやすく、緊張しやすいという一面もあります。

ヴァータタイプの体の特徴

ヴァータタイプは、比較的やせ形で華奢な体格をしていて、太りにくいのが特徴です。寒さには弱く、体が冷えると活動力が鈍る傾向があります。手足が冷たく、皮膚が乾燥してカサカサになりやすい体質です。

容姿は、体格の割に手のひらが大きいなど、体のある部分が全体に比較してアンバランスな傾向があります。血管がはっきり浮き出て見えるのもこのタイプの特徴です。消化力は比較的弱く、お腹にガスがたまったり、便秘になりやすい体質です。睡眠は浅いほうで、夜中に目が覚めたり、寝つかれずベッドの中で夜更かしをしてしまうこともよくあります。
《十分な休息を》
無理のある、過度の活動(心の活動も含む)に気付いたら、5分間休憩をとるようにする。また、毎晩、十分な睡眠をとることも重要である。睡眠とは別に、瞑想から得られる深い安らぎは、最高の休息となる。

《温かくする》
ヴァータドーシャは熱から恩恵を受けるので、ゆっくりと温かいお風呂に入ったり、温かい飲物を多くとるといい。ヴァータを鎮めるハーブティーが一番いい。

《湿度を保つ》
体が乾きやすいので、部屋の中の空気は十分な湿度を保つようにする。すきま風は避けたほうがいい。

《毎朝、ゴマ油で体をマッサージ》
乾いた皮膚をなめらかにし、ヴァータを鎮める。

《規則的な食事をとる》
1日3回、必ず食卓について、食事をとるようにする。朝食も温かい、栄養のあるものをしっかり食べる。

《刺激物は控えめに》
ヴァータは、アルコール、コーヒー、紅茶、ニコチンなど、あらゆる種類の刺激物を嫌う。

《過剰な刺激を避ける》
やかましい音楽、暴力的な映画、長時間のテレビはヴァータが増悪する。

《周りを明るくする》
ヴァータは日照と明るい色に好ましい反応をする。

《愉快な気分でいる》
自分を楽しくしてくれる人たちに会う。面白い本を読む。ユーモアのある軽い娯楽番組を見る。ヴァータ体質の人の生来の陽気さを引き出し、心配を軽減するものは何でも助けになる。
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「火のような強烈さ」がピッタタイプの最も核となる性格です。勇敢で野心に燃える、情熱的な特質を持っています。

ピッタタイプの性格

ものごとに果敢に挑戦し、機転がきき、なんでも率直に話す、こんな人はピッタがとても高い人と言えるでしょう。情熱的なピッタタイプには、反面、闘争的な性質も備わっていますが、普段は表面には現れず内に秘められています。 

また、ものを見通す鋭い知性と、強い集中力を持っているのもピッタタイプの特徴です。自分に自信があり、プライドが高く、強い意志を持っていて議論好き。はっきりとした言葉で正確に話すスピーチ上手の人も多く見られます。精力的に仕事をこなし、問題が困難であればあるほど闘志を燃やすこのタイプはもともと有能であり、志が高く、自信家。人の上に立っても優れた指導力を発揮します。しかし秩序にこだわるため、他人に対して厳しかったり、敵を作ったりと、仕事に夢中になり過ぎて燃え尽きる完全主義者でもあります。

体力、金銭などの使い方も上手です。行動はとても効率的なのですが、美しいものに囲まれることを好むので、豪華なものには出費を惜しまないという一面もあります。

ピッタタイプの体の特徴

比較的中肉中背の人が多く、体重は普通。筋肉質ではありますが、がっしりという印象はありません。顔立ちは端正で、目は鋭く知的。髪は自然にウエーブがかかっていることが多く、若い頃から白髪になっている人も多くいます。

消化力は強く、何を食べてもそれほど胃に負担をかけることはありません。いつも食欲旺盛で、食事を抜いたり、遅らせたりすると機嫌が悪くなります。ピッタタイプは熱に弱く、暑い気候に耐えるのが大の苦手です。汗っかきで、体臭が気になるという傾向もあります。
《高温を避ける》
夕涼みなどで加熱したピッタを冷やすのが良い。夜眠る時、寝室の温度は20度以上にならにようにする。熱い風呂には長く入らない。暑いところに長くいることは避ける。夏場はゆったり過ごす。

《ピッタを鎮める食事をとる》
酸っぱくない冷たい甘い飲物、りんご、ぶどうジュース、ソーダ水。落ち着いたところで夕食をとる。食べすぎに注意する。

《純粋なものをとる》
ピッタの人は、あらゆる種類の不純物に敏感であるから、純粋な食物、水、空気だけをとるように心がける。

《水分を多めにとる》
暑さで調子の悪いときは、特に水分をたくさんとる。ピッタの人は汗をかきやすく、水分をたくさん失う傾向がある。

《刺激物を避ける》
アルコールはピッタの火に油を注ぐようなもの。コーヒーや紅茶に含まれるカフェインは、ピッタをいっそう過激にする。暴力、衝撃、論争の多い本や番組を見るのは避ける。

《美しい自然に触れる》
夕日や満月を見たり、湖や川のほとりを歩くのがいい。ピッタの人は美しい自然の中で深くくつろげる。

《静かな時間をもつ》
誰にもじゃまされないひとときを見つける。仕事を家にもち帰らない。瞑想をする。

《楽しい時間を過ごす》
心を高揚させるような楽しい余暇の時間を毎日とるようにする。笑いはいろいろな意味で、増悪したピッタのために自然が作った最高の薬である。
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健康に恵まれ、大地のように落ち着いた幸福な性格で、平和を愛するカパ。このタイプの特徴は「くつろぎ」です。愛情にあふれ、寛大で情け深く、他の人を引きつける魅力をもっています。

カパタイプの性格

カパタイプは、周囲を平和に保つことを好む性格から、何かトラブルに直面してもすぐに怒り出すことはなく、ゆっくりと慎重な話し方をし、落ち着いた対応をとります。

物覚えはあまり早いほうではありませんが、記憶力には大変優れていて、一度覚えたことは完全に自分のものとし、うまく使いこなします。新しい知識に理路整然と取り組みながら、それをゆっくり吸収していくというタイプです。

一方カパタイプには現実的な面もあり、頭で考えたことよりも体で感じた感覚を大切にします。何でもゆっくりのカパは、睡眠時間も深く長いのが特徴です。朝起き出すまでには時間がかかりますが、夜はその分、遅くまで元気に活動する人が多いようです。

カパタイプの体の特徴

体が大きく、筋肉質でしっかりとした骨格をしているのがカパタイプの特徴です。外見から受ける印象は、優しく柔和そのものです。髪の毛は黒く、豊かです。目は大きく、まつ毛が濃くて魅力的です。

スタミナ面においては、他のどのドーシャタイプよりも優れており、肉体労働も嫌がらず進んで行います。食事はゆっくと食べ、消化もゆっくり。一食ぐらい抜いてもあまり空腹を感じません。

体重は増えやすく、少ししか食べなくても太ってしまう傾向があります。カパはお金、エネルギー、言葉、食物、脂肪など何でも貯えるという性質を持っていて、太りやすい人には、比較的カパタイプが多いようです。

また体温が低く、鼻水や唾液など粘液が過剰気味なのもカパの特徴です。カパは湿り気に弱いので、冷え込みの強い朝方や、雨がしとしと降る梅雨時は気持ちが沈みがちです。
《刺激をとる》
新しいものを見たり聞いたり、初めての人に会ったり、新しい経験をしたりして、刺激を得る。

《機敏になる》
カパの人は家庭に温かいくつろぎを求めるので、逆に活動が沈滞する傾向がある。自分の本質に潜む機敏さを発見するには、瞑想が効果的である。

《規則的な運動をする》
できれば毎日運動するといい。運動は体の中に毒素が蓄積するのを防ぐ最もいい方法の一つである。

《カパを鎮める食事をとる》
体重が増えすぎる傾向があるので、食べ過ぎに注意する。甘味はカロリーに関係なく体重を増やす。カパ体質に良い甘味料は生の蜂蜜。毎日、大匙に一杯か二杯(それ以上は好ましくない)とるのは、体から過剰なカパを取り除くのに役立つ。

《温かくする》
カパは熱から恩恵を得る。日中、温かい飲物を飲む。ただし、飲み過ぎは良くない。

《湿気を避ける》
体調が悪い時には、鼻や喉や胸を冷たい空気にさらさないこと。

《愛情を受ける》
カパの人は、人に大事にされていないと感じると、たいへん気が沈んでしまうことがある。カパの人が元気のない時は、家族や友人に親切にしてもらうと良い。
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映画俳優・女優のお気に入り
マハリシ・アーユルヴェーダ保養施設


バットエムスの栄華甦る

1993年春、ライン川の流れる伝統ある美しい都市、ドイツのバッドエムスにアーユルヴェーダの新しい医療機関が生まれました。古くはローマ時代の皇帝の保養地として歴史に名をはせた人々に愛されてきたバッドエムスですが、近年、客足は遠のく一方でした。保養地を運営している州政府は、起死回生をはかる切り札としてマハリシ・アーユルヴェーダに着目しました。300坪あるホテルのフロアーがマハリシ・アーユルヴェーダセンターに提供されました。観光局のキャンペーン、そして口コミによりマハリシ・アーユルヴェーダは期待以上に評判を得ました。映画俳優や女優といった著名人の目を引き、バッドエムスはありし日の栄華を取り戻したのです。

センターの建物は、古い施設を最新の建築技術により一般のホテルとして改装したもので、108の部屋にはテレビ、シャワー、電話などが設置され、インフォメーションではトリートメントの手順が教えられています。

トリートメント

トリートメントの初日には全般的な診断が行われます。その際、脈診というテクニックを用いることによって、病気を、発生する以前にとらえることが可能です。また、このトリートメントの大きな特徴は、短期間で深い浄化と若返りをもたらすということです。その手順は肉体が自然に若返るように、体系的に構成されています。それぞれのトリートメントには独自の効果がありますが、その組み合せによりさらに大きな効果を生み出すのです。二人のテクニシャンによる快適でソフトなマッサージには、ハーブを調合したオイルを使用して、関節など体内に蓄積された毒素を取り除きます。トリートメント用の薬草やオイルは、マハリシ・アーユルヴェーダセンターで特別に調合されたものが用意されています。

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また、アーユルヴェーダでは食事療法が重視されています。トリートメント中は消化のよい菜食が処方され、新鮮な野菜がとてもおいしく調理されます。ホテルの調理師は、アーユルヴェーダの調理法の訓練を受けていますし、レストランはとても美しく装飾されています。他にもアーユルヴェーダのプログラムにはヨーガの体操法や各種の健康セミナーが用意されていて、自らの体験を理解できるように構成されています。クリアーな脳の働きを保ちながら、深い休息を得る、超越瞑想法を学ぶこともできます。また、トリートメント中は、公園を散歩することもできますし、毎日クラシック音楽の演奏が行われています。ホテルのスイミングプールや治療効果のある温泉などを楽しむこともできます。

こうしたトリートメント・プログラムを通して、生理のバランスを回復し病気を予防したり、すでに発生している病気を治療することが可能です。また、免疫系の強化、深いリラックス、心と体のバランスを得ることにより、活力の向上、日常生活の向上、仕事の効率性も高まります。 

マハリシ・アーユルヴェーダに関する研究は今までにも数多く行われており、短期間のトリートメントであっても慢性疾患に効果のあることが証明されています。またマハリシ・アーユルヴェーダを導入することにより、医療費の削減効果があることも発表されています。

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有名人の声

ドイツでは、多くの著名人がマハリシ・アーユルヴェーダを利用しています。最後に、そうした方々の声をご紹介しましょう。

「私は健康維持を心がけております。いろいろやりましたが、アーユルヴェーダをテレビで知り、自分にもよいと思ったのです。以前は不眠症で体重も過剰でしたが、トリートメントで5キロほど体重が減りました。その後も0.5キロふえただけです。」

「私はとても疲れる仕事をしています。初めてのトリートメントの後の血液検査では、ここ数年で一番よい結果だと主治医が驚いていました。この結果に励まされて、またトリートメントを受けました。10日間のトリートメントは、3~4週間の休暇よりはるかに効果があると思います。」

※日本にもマハリシ・アーユルヴェーダのクリニックがありますので、興味のある方は以下のサイトをご覧ください。
マハリシ南青山プライム・クリニックのサイト

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マハリシ・アーユルヴェーダがソビエト医学界を動かす

1989年、ソビエトの厚生省は、世界で最も洗練された、明快で自然な健康管理システムであるマハリシ・アーユルヴェーダを導入し、そのクリニックを開設することを決定しました。この決定に基づき、インドから3人のアーユルヴェーダの医師が招かれ、ソビエトの医療関係者と4日間の会議が開催されました。この会議には、ソビエトの厚生次官をはじめとして、数多くのソビエト国営の医療機関の医師たちが出席しました。

アーユルヴェーダの医師たちは会議で次のように述べました。
「ソビエトの医師たちは病気の危険因子が何であるか十分な知識をもっています。ただ、これまでにそれに対処する具体的な方法がなかったのです。」

それに対して、ソビエトの国立予防医学研究所の所長は次のように述べました。
「タバコやお酒の飲み過ぎが体に良くないことは、誰でも分かっています。太りすぎている人は、減量しなくてはならないと分かっています。しかし、なかなか実践することができません。悪いとわかっていることをやめるために、具体的にどうしたらよいのか誰もわからないのです。マハリシ・アーユルヴェーダには、私たちが必要としている具体的な方法があるようです。」

自然治癒力を高める医療

そして、アーユルヴェーダの医師たちは、人間が本来もっている自然治癒力について述べました。
「自然治癒力が、時として奇跡とも思われるほどの力をもっていることは、どこの国でも知られています。現代医療は、自然治癒力を解明し、これを役立てることができるような技術を取り入れる必要があります。

現代医学では、何よりも物質的な仕組みに重点が置かれています。しかし、物質の背後にはそれを動かしているもっと抽象的なものがあります。見たり触れたりすることのできない抽象的な知性が、物質の背後に働いているのです。

マハリシ・アーユルヴェーダは、この物質の背後にある内なる知性に働きかけるという点で、これまでの医療とは根本的に異なっています。内なる知性を刺激し活性化することで、自然治癒力を高め、完全な健康を実現します。

心と体にバランスをもたらす超越瞑想

物理学では自然の物質と力が、自然法則の統一場において完全に結びついていると述べています。同様に、人間の心と体もその背後にある知性の場で結びついています。この目に見えない内なる知性の場を真に知ることが、有効な健康管理の鍵となります。

不安に思っている患者の手を医師が握りしめると、その患者は安心します。こういったことは、麻酔をかけた患者の場合にも起こります。外科手術の最中に患者の手を握っていると、血圧や心拍のモニターに患者が安心していることが表れます。心と体は分子のレベルよりもっと深いところでつながっているのです。心と体の関係は、従来の医学で理解されている以上に深遠なものです。

マハリシ・アーユルヴェーダは、そうした心と体の関係に関する理解を与えます。それと同時に、超越瞑想を含む、マハリシ・アーユルヴェーダの各種療法によって、心と体の背後にある知性の働きを活性化し、本来そなわる自然治癒力を高めます。

超越瞑想は、マハリシ・アーユルヴェーダの中でも非常に重要なものです。なぜなら、超越瞑想により、心はその源にある完全なバランスの領域に導かれるからです。その結果として、生理にも完全なバランスが生み出されます。」

医療費の増大に対する解決策

こうした話を聞いたソビエトの医師たちはマハリシ・アーユルヴェーダが、生命に関する深い洞察に基づいており、広範囲に効果があることを理解しました。そして、内なる知性を高める具体的な方法である超越瞑想に、特に興味を示しました。

そして、インドのマハリシ・アーユルヴェーダ財団と、ソビエトの国立予防医学研究所との合弁事業を検討し、モスクワに新しい健康センターを開設することを決定しました。このセンターの目的は次のようなものです。

1)病気の予防のためにマハリシ・アーユルヴェーダに基づく健康増進法を実施する。
2)心と体のバランスをもたらす超越瞑想をソビエトの国民に教える。
3)慢性病治療のためのマハリシ・アーユルヴェーダの病院を作る。

この会議では、世界各国が今抱えている医療費の増大という問題に一つの解決策が示されました。つまり、高価で一般に普及させることができないハイテク医療ではなく、安価で効果的な予防と健康管理の方法を用いるということです。ソビエトの医師たちはマハリシ・アーユルヴェーダによる安価でしかも人間的な健康管理に、大きな期待を寄せました。

そして、マハリシ・アーユルヴェーダ財団との合併事業にのりだしたソビエト政府は、モスクワにマハリシ・アーユルヴェーダの健康センターを開設するとともに、ソビエト国民に超越瞑想の指導を始め、多くの人々が超越瞑想を学びました。
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体の中にある製薬工場

 ラサーヤナとは体の健康を増進するもののことです。普通、ラサーヤナというと、マハリシ・アムリットカラーシュのような薬草を調合したものを指しますが、もう一つこれとは別のラサーヤナがあります。それはアーチャーラ・ラサーヤナ(行動のラサーヤナ)と呼ばれ、体を若返らせ、寿命を延ばし、至福を増し、高次意識を育むような行動を指しています。ここでいう行動には、目に見える体の動きはもちろん、目に見えない心の動きも含まれています。

 心の中の考えや感情、物事に対する態度、生活の仕方といった心と体の活動は、体の健康状態に大きな影響を及ぼしています。アメリカの国立衛生研究所などで行われた研究によりますと、心と体は密接に関連しており、心の中で考えや感情を抱くたびに、様々な化学物質が体の中に作り出されるということです。これらの化学物質は神経伝達物質と呼ばれており、薬品の何十倍もの効果をもっています。

 例えば、エンドルフィンと呼ばれる神経伝達物質は脳で作り出される自然の鎮痛剤ともいえるもので、モルヒネの50倍もの強さをもっています。モルヒネは製薬工場で作られる鎮痛剤としては最も強力なものです。つまり、人間の脳は、現代の進んだ科学技術を用いた製薬工場よりもさらに強力な自然の製薬工場といえるわけです。

 ですから、私たちは、脳を正しく使うことを知っておく必要があります。体を害する毒を作り出すのではなく、体によい化学物質を作り出すようにしなくてはなりません。怒り、ねたみ、不満、恐れ、悲しみというようなマイナスの感情は、体に好ましくない神経伝達物質を作り出す原因となります。心がマイナスの状態にあると、体の調子も悪くなるのはこのためです。反対にプラスの考え方や行動によって、体を強くし健康を増進することができるわけです。

 ある研究調査によりますと、他人は敵であると常に考えている人たち、他人の誠意を素直に信じない人たち、このような人たちは特に心臓病にかかりやすいということです。この研究はさらに、敵意、疑い、皮肉といった気持ちをもつ人たちは、そうでない人たちに比べると、心臓病以外の病気にもかかりやすいし、短命であると報告し、最後に素朴な田舎の人のような「人の良さ」が健康の維持に効果があると結論づけています。

 こうした研究から、行動のラサーヤナがどういったものかおわかりいただけると思います。行動のラサーヤナとは、免疫力を高め、健康を増進し、寿命を延ばし、幸福を拡大する化学物質を体内に作り出す、そのような行動のことです。(続く)

行動のラサーヤナ

 以下に挙げたのは、伝統的に行われている行動のラサーヤナです。これらは、体に調和的な影響を与え、オージャスを増やすのに助けとなる行動です。何度も見て、いつも心のなかでこの表が生き生きとしているようにするとよいでしょう。しかし、これを暗記しようとしたり、無理に従おうとする必要はありません。こうした行動は、TMの規則的な実践を通して、次第に定着していきます。

・TMとTMシディプログラムを規則的に行う。
・真実を、人を傷つけないように話す。
・怒りが生じないようにする。
・アルコール、および他の節度を欠いた行動はひかえる。
・非暴力で穏やかであれ。
・体、衣類、環境を整えて清潔にしておく。
・人に惜しみなく施す。
・先生や年上の人を敬う。
・思いやりと慈悲の心をもつ。
・規則的な生活をする。
・意識の単純な状態と、単純で無心な行動を育む。
・賢明な人たちと交わる。
・肯定的なものの見方を維持する。
・自制心を保ち、自分の信じる宗教の教えにしたがう。
・知識の学習と高い意識の開発に専念する。
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オージャスが増すと幸福も増す

 行動のラサーヤナによって、体内に健康を増進する生化学物質が作り出されますが、マハリシ・アーユルヴェーダでは、特にオージャスと呼ばれるものを重視します。マハリシは、ラサーヤナとはオージャスを高めるものである、オージャスはラサーヤナにより、体内のいたるところで作り出されると述べています。

 オージャスは意識から物質が創造されるときの最初の最も精妙な物質であり、意識と物質の接点としての役割を果たしています。オージャスは物質的であると同時に意識の性質も兼ね備えています。オージャスは体を強化し育てます。オージャスが多くあれば、それだけ免疫力は高く、バランスがとれ、健康であり、純粋で幸福です。

 マハリシ・アーユルヴェーダの目的は、オージャスが常に作り出され、最も効果的に機能するように心身の状態を保つことだといえます。

 アーユルヴェーダの主要な文献の一つである「チャラカ・サンヒター」には、オージャスは心臓にある液体の物質であると書いてあります。オージャスは心臓から全身へと循環し、免疫力、筋肉の力、スタミナ、皮膚の光沢などを維持しています。

 心臓は感情の座といわれているように、私たちの心の状態は直接、心臓に影響を与えます。行動のラサーヤナは心臓を含め、全身に肯定的な影響を与え、オージャスがたくさん作り出されるようにします。

 反対に何らかの原因で心が傷つきますと、感情の流れが妨げられ、オージャスがうまく作られなくなります。マハリシは、心が傷つくのは、「これ」か「あれ」のどちらかを選ばなければならないときであると言っています。心の痛みは、二つのもの両方をとることができない、どちらか一方を選ばなくてはならないときに生じます。どちらかをあきらめなくてはいけないという思いから、心の痛み、恐れ、怒りが生じます。理性ではあきらめがつくかも知れませんが、感情では、なかなかあきらめがつきません。このような理性と感情の矛盾が、オージャスの流れを妨げることになります。

 マハリシは、心の痛みの原因は無知にあると言っています。TMとTMシディプログラムにより、あらゆる可能性の場を経験することにより、すべての願望を満たす能力を増し、限られた意識から生じる心の痛みを避けることができるようになります。行動のラサーヤナは、私たち自身を、また私たちと環境とを調和的に統合する効果をもっていますので、理性と感情の矛盾や達成できない願望から生じる心の痛みを避ける手助けとなります。(続く)

行動のラサーヤナ

・TMとTMシディプログラムを規則的に行う。
・真実を、人を傷つけないように話す。
・怒りが生じないようにする。
・アルコール、および他の節度を欠いた行動はひかえる。
・非暴力で穏やかであれ。
・体、衣類、環境を整えて清潔にしておく。
・人に惜しみなく施す。
・先生や年上の人を敬う。
・思いやりと慈悲の心をもつ。
・規則的な生活をする。
・意識の単純な状態と、単純で無心な行動を育む。
・賢明な人たちと交わる。
・肯定的なものの見方を維持する。
・自制心を保ち、自分の信じる宗教の教えにしたがう。
・知識の学習と高い意識の開発に専念する。

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行動が理性・感情・体を左右する

 行動のラサーヤナの基本原則は、私たちが環境に何か影響を与えると、自分自身にそれに等しい、またはそれ以上の影響を受けるということです。理性も感情も体も、行動に大きく左右されます。これはなぜかというと、私たちが、愛情、疑い、怒りといった何らかの感情を周りに放つときは、たくさんの神経伝達物質が作り出され、全神経系がその影響を受けるからです。

 行動のラサーヤナは、至福を育むような行動を勧めます。至福はオージャスを増します。オージャスは至福が物質となって現れたものだからです。

 アーユルヴェーダの大家であったチャラカは次のように述べています。「心臓とオージャスを大切にしようと思う人は、特に心が傷つくのを避けるべきである。とりわけ、心臓とオージャスに助けとなるような方法を定期的に受けるべきである。すなわち、定期的にパンチャカルマを受けることによって、シュロータス(消化管、血管などの体の物質が移動する経路)を浄化すべきである。また心の平安の維持と知識の探求に励むべきである。

 オージャスを高めるために最も効果的な方法は、非暴力(怒りが生じないという心の状態)、五感の制御もしくはバランス(これは生理のバランスの結果自然に生じる)、実在についての知識(規則的に超越の経験をすること)である。」

 チャラカはまた、オージャスを減らす行動をあげ、これらの行動は避けるべきだとしています。過度の運動(体を元気づけるのではなく疲れさせてしまう運動)、不安、心配、恐れ、悲しみ、夜ふかし、過度に日光または風に体をさらすこと、急いで行うストレスのある活動、細菌による傷害。

 行動のラサーヤナを実践するときに大切なのは、超越意識を経験すれば自然と理想的な行動がとれるようになるということです。したがって、行動のラサーヤナの中で最も重要なのは、TMとTMシディプログラムを実践することです。調和的で至福に満ちた純粋意識の経験をすると、その調和と至福が全身にゆきわたります。そのとき私たちは、自動的に他の人の中に善を認め、自然と生命を育むようなよい行動を選ぶようになります。

 規則的に超越するプログラムを基本とし、その上に正しい行動をしようという心がけを加えてください。行動のラサーヤナについて学べば、理想的な行動をしようという心がけも強固になり、私たちの健康と幸福は大いに増進することでしょう。(過去のユートピアより)

行動のラサーヤナ

・TMとTMシディプログラムを規則的に行う。
・真実を、人を傷つけないように話す。
・怒りが生じないようにする。
・アルコール、および他の節度を欠いた行動はひかえる。
・非暴力で穏やかであれ。
・体、衣類、環境を整えて清潔にしておく。
・人に惜しみなく施す。
・先生や年上の人を敬う。
・思いやりと慈悲の心をもつ。
・規則的な生活をする。
・意識の単純な状態と、単純で無心な行動を育む。
・賢明な人たちと交わる。
・肯定的なものの見方を維持する。
・自制心を保ち、自分の信じる宗教の教えにしたがう。
・知識の学習と高い意識の開発に専念する。

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マハリシ・アーユルヴェーダでは、免疫力の強さをとても大切にしています。免疫力の強さはドーシャのバランスを整え、病気をよせつけず、健康を増進し啓発への加速を約束します。

免疫力には大きく分けて3つあります。一つは個人が生まれながらにしてもっている先天的な免疫力、二つめは年齢や季節によって変化する免疫力、そして三つめは後天的に獲得することができる免疫力です。一つめと二つめは個人の意志とは関係なく自然から授かるものですが、三つめの後天的な免疫力は、私たち次第で今よりも更に強くすることができます。今回は、その後天的な免疫力を増強させるためのプログラムについて述べてみましょう。

プログラムは6つあります。そのうちもっとも大切であり、まず初めに述べなくてはならないのは、TMあるいはTMシディプログラムです。言わずとも知れていますね。これらのプログラムにより純粋意識が育まれ、それによって個人のプラクリティが具象化されていきます。このときドーシャのバランス状態はその個人にとって完全となり、免疫力が増強されます。また、ドーシャのバランスが整うことで消化能力も向上し、食べた物がオージャス(体に滋養を与える物質)へと変換されやすくなります。オージャスは心臓を中心として存在し、シュロータス(管)を通して体の隅々まで行き渡り、全身の免疫力を増強させます。素晴らしい循環ができあがるわけです。これは毎日朝・夕2回行われる規則的なプログラムによって獲得できます。

2つめは、各季節にあった日々のプログラムです。自然の大きな流れに抱かれ、人はその流れに乗って眠り、目覚め、排泄し、食事をし、そして活動を楽しみます。私たちは夜6時を過ぎると次第にカパが増し、8時、9時頃になると心地のよい眠気に満たされます。このときのウトウトとした感覚はなんともいえず気持ちの良いものです。無理をせずこのとき眠ることができると、朝は日の出前のヴァータの時間帯に目覚しを使わずとも目が覚めます。朝のすがすがしさ、日が昇る前の薄明るい空気に溢れている調和的な波動を感じることができます。とても素晴らしいものです。夜から朝にかけて体では排泄の準備が整い、目覚めと同時に腸が動き出して朝気持ちよく排泄がなされます。

気持ち良さと満たされた気持ちで始まる一日は朝食を軽いものとし、昼に最高となる消化力に従い昼食が主食となります。午後のヴァータの時間は勉強や仕事などの活動が主体となり、そしてまた夜のカパの時間には穏やかな食欲を満たす程度の軽い食事をします。私たちは本来このような自然の流れそのものなのです。そして、この流れは季節によっていくらかの変化を見せていきます。次号では季節毎の変化をみていくことにしましょう。(文・蓮村誠、マハリシ・アーユルヴェーダ医師、ユートピア・バックナンバーより転載)
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「季節に合わせた生活プログラム」

前回に引き続き、免疫力を増強させる方法について触れていきましょう。今回は、各季節に合わせてどのような生活法を取り入れていけばよいかをご紹介します。

まず、春です。3月から5月の春は暖かな日の光によって、冬の間に蓄積されたカパが溶け出してくる季節です。ですからカパが悪化しないように注意します。例えば、日中あまり日に当たり過ぎないようにしたり、体を冷やさないようにします。また、適度な運動をしてカパを軽減するように努めます。ただし、冬の間に最高であった体力は春になると落ちてきますので、運動はやり過ぎないように気をつけましょう。食事はあまり脂っこいものや塩辛いもの、冷たいもの、甘いもの、そのほか消化に負担のかかる重たい食品を食べ過ぎないようにします。この時期、しょうが湯や湯冷ましに蜂蜜を入れたものを飲むのはとても健康的です。そして、春にぜひとも気をつけていただきたいのは、昼寝をしないようにすることです。

6月の梅雨と9月から10月の台風の季節はヴァータが増加します。ですから、体をいつも温かくし、ゴマ油によるマッサージを行います。食事も酸味や塩味の多い、温かい食事が望まれます。

7月から8月の夏と、10月から11月の秋はピッタが増加します。夏に注意することは、体力が最低となりますので無理をしないということです。体力を補う意味で、穀物やミルク等の甘い味を主体とする消化によいものを食べます。夏に最低であった体力は、秋になると徐々に上がっていきますが、この時無理をしたり、頑張ったりするとピッタが悪化します。また日光に当たり過ぎたり、塩辛い食事や油物をたくさん食べるとピッタが乱れます。この時期、体が痒くなったりする人がいますが、これはピッタの悪化が原因です。

12月から2月までの冬はヴァータが増加します。この時期は体力や食欲が最高となりますので、大いに食べて大いに運動します。運動は規則的にすることによってカパの蓄積を防ぐことができます。朝はできるだけ早く起き出し、体を冷やさないように気をつけ、温かく、重いしっかりとした食事を楽しみます。以上のような季節ごとのドーシャの変化を、毎日の生活法に取り入れていくわけです。

さて、三つめのプログラムについて話を進めましょう。三つめは「適切な食事」です。私たちは食物によってオージャス(体に滋養を与える質)を取り入れることができますが、ただ食べればよいというわけではありません。私たちは食事をして数時間するとまた空腹となり、先ほど食べたものは消化されたと思っています。しかし、実際にはそうでないことも多々あるのです。どのようなものを食べるか、どのように食べているか、あるいは食べた後どうするか、などによって消化の具合いは変化していきます。そのような点を次回は詳しく見ていきましょう。(過去のユートピアに掲載された蓮村誠先生のエッセーより)
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「喜びのある食卓」

今回は、免疫力を増強させる方法の3番目「適切な食事」についてご紹介します。

私たちはより質の高い食べ物を、より消化しやすい形で食べ、食後も消化を助けるようにすることによって、食事から最大限の恩恵を得ることができます。質の高い食べ物とは、喜びに満ちた料理人が、正当な手段で手に入れた新鮮な材料を調理したもの、適度な油を含み六つの味すべてがそろっている、出来たてで温かい食事のことを言います。

そのような食事を落ち着いた静かな環境で、よく噛みながら食べます。あまりおしゃべりなどせずに食事に意識を向けるようにします。食べる量は腹8分目までがよいでしょう。できるだけ重たいものや甘いものから食べ始め、途中辛いものや酸っぱいもので消化力を上げ、最後に軽いものを食べるようにします。このとき、全体量の半分を固形物にして、残りの半分を液体物にするともっとも消化によいとされています。

食後は、胃から分泌される粘液が食物とまじり胃壁を保護できるように、5分程度の休息をとります。その後、胃液の分泌を促して消化を促進させるために軽く散歩をします。

このような書き方をすると、食事がなんとなく堅苦しく、楽しさに欠けるのではないか、と思われるかもしれませんが、実際はそうではありません。これらの食事法により、私たちは食事からオージャス(体に滋養を与える物質)という恩恵を受けることができ、それ以上に喜び、満足という素晴らしい体験を得ることになるのです。食事によって得られる本当の満足感は、人の内側から至福とともにわき上がるものです。味もわからぬくらいに慌ただしく食べたり、TVを見ながら食べたりしていては、私たちは本当の食事の喜びを逃していることになります。それはもったいないことです。

食事のときに感じられる喜びとオージャスとは、お互いに関係があります。喜びのない食事には、またオージャスもありません。喜びがあればそれだけオージャスも増すのです。先ほど述べた「適切な食事」の内容は、私たちが喜びと満足を感じながら、美味しく食事をいただく方法なのです。

さて、四つめのプログラムは「適切な休息」です。私たちには、活動とともに休息も大変重要です。ふだん忙しくしている私たちは、活動のための活動ばかり、休息も単なる活動のための休息という意識をもちがちで、休息が活動のための補助的な位置になりさがっています。ところが、休息はとても大切なプログラムの一つなのです。例えば、夜は10時までに空腹の状態で就寝し、翌日は日の出前に起きることが大切だと言われています。なぜ、空腹であることが大切なのでしょうか。それについては次回詳しくお話しします。(過去のユートピアに掲載された蓮村誠先生のエッセーより)
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「適切な休息」

今回は、免疫力増強プログラムの4番目「適切な休息」についてです。アーユルヴェーダは、夜は10時までに空腹状態で寝ることを勧めていますが、それには次のようなわけがあります。

夜は10時から夜中の2時までの4時間に、ピッタが優勢となります。この夜のピッタは、昼に食べたものが細胞レベルで代謝されるためのピッタです。もしこの時間に、胃に何か入った状態で寝てしまいますと、胃におけるピッタ(消化)が上がり、相対的に細胞での代謝が下がります。すると本来その時間帯に、細胞で代謝されるべきはずのものが代謝されなくなってしまうため、それが未消化物(アーマ)という形で残ってしまいます。代謝されるべきはずのものとは、すなわち食物の消化の途中段階にあるものです。消化の段階で未消化物ができるということは、すなわちオージャスができないということを意味します。そして、オージャスができないということは、免疫力の増強が計れないということにもなります。

私たちは、適切な形できちんと休息をとることによって免疫力を増やすことができます。休息は活動のための補助ではなく、私たちがより強く、より整い、そしてより元気になるための積極的な戦略というわけです。

もし、あなたがヴァータ体質あるいはヴァータに乱れがあるのなら、8時間から9時間の睡眠が必要です。ピッタ体質あるいはピッタに乱れがあれば7時間から8時間、カパ体質あるいはカパに乱れがあれば6時間から7時間の睡眠が必要です。これらの睡眠時間を仕事のある日にも休日にも、規則的にとるようにします。これはとても大切にしていただきたい時間です。

さて、五つめのプログラムは「適切な行動と感覚の体験」です。行動や感覚がより滋養に満ちたものであると、その人は行動や、感覚体験を通して免疫力を増強することができます。そのような行動はたくさんありますが、例えば、人を傷つけることなく、かつ正直に接すること。暴力をふるわない。決して無理をせず、穏やかで平和的である。尊敬すべき人を尊敬している。自己本位でない。行儀のよい、単純(シンプル)である。ヴェーダ科学を研究している。規則的に寄付をする(知識、金銭、食物)。計画すること、合理的であること、部分を組み合わせて全体を作ることができる。過度な緊張と怒りから解放されている。規則的にミルクとギーをとっている。などがそうです。

これらの行動は、行動のラサヤナと呼ばれ、私たちをより調和的な波動に導き、より多くの免疫力をつくり出すことを可能にします。そして適切な感覚の体験とは、使い過ぎることなく、使い過ぎないこともなく、また誤った使い方をしないということです。それについては、次回詳しくお話しいたしましょう。(過去のユートピアに掲載された蓮村誠先生のエッセーより)
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「免疫力増強プログラム最終編」

今回は、免疫力増強プログラムその5「適切な感覚体験」についてお話しします。感覚は使い過ぎても、使わな過ぎても、また誤った使い方でも適切とはいえません。

耳障りな騒音に始終さらされているよりも、美しいメロディに耳を傾け、破壊的なシーンの番組を見るよりも、心が和む雄大な自然の景色に触れ、それをまた肌で感じるのです。人工添加物で汚染された食品を食べて味覚を障害するよりも、白湯を飲み美味しい食事を食べます。

当たり前のことですが、この当たり前がとても大切なのです。自分にとって調和的でない感覚体験を続けることにより、神経システムはその感覚体験に基づいて体を作りあげていきます。

例えば銀玉を打って小さなポケットに入れる大人の遊びがありますが、遊技場の多くは店内がとても勇ましい音に満ち溢れています。あの途切れることのない音によって私たちは興奮し、神経システムはアドレナリンを分泌して、代謝が上がり体は燃え上がります。あのような大きな音に常に触れていますと、私たちの体はごく自然と代謝が上がる神経システムを作り上げ、それが習慣化されます。ドーシャバランスからいえば慢性的なピッタの悪化状態に陥るわけです。

外部から感覚を通して入力された刺激は、神経システムを介して体に働きかけます。ですから、調和を乱す刺激にさらされていれば、神経システムは体に対し調和的でない信号を送り続けることになるのです。しかし一方で、喜びのある感覚を体験することによって、喜びのある調和的な体を自ら作ることもできます。。私たちは美しい音に触れることによって、聴覚を通して自分たちの体を再構築し、よりバランスのとれた状態にすることができるのです。

さて、免疫力増強プログラム、最後の六つめに触れていきましょう。六つめは「適切な治療とラサヤナ」です。治療とはパンチャカルマ(体の浄化法)のことであり、季節の変わり目(冬から春の2月から4月、梅雨を境にした5月から7月、秋への導入時期である9月から10月)に受けるのがもっともよいとされています。体内部の毒素や過剰となったドーシャを排泄することにより、生理機能は回復し、オージャスが増加します。私はパンチャカルマ終了時の皆さんの脈を診る機会に恵まれておりますが、それはまさに至福の脈と表現してもよいぐらい気持ちのよい脈なのです。思わず笑みがこぼれてしまうこともしばしばです。

最後に、ラサヤナについて触れましょう。広く皆さんに知られているものは、マハリシ・アムリットカラシュM4、そしてM5です。この二つはまさに最高の免疫力増強剤といってよいでしょう。これらの薬草が免疫力をもっているのではなく、薬草が私たちの生理機能のバランスをとり、本来私たちがもっている最高の免疫力を引き出してくれるのです。

長い連載となりましたが、免疫力を増強するために私たちができることは、とても簡単で、シンプルそのものです。ぜひ実践してみてください。(過去のユートピアに掲載された蓮村誠先生のエッセーより)
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私たちが絶対界である統一場(サンヒター)に立脚することなく、多様なる相対界に意識が奪われていると、さまざまな過ちを犯します。これは総称して「理知の誤り」と呼ばれ、ドーシャの悪化をもたらし、私たちを完全な健康から遠ざけていきます。

理知の誤りは、その内容を3つに分けて考えることができます。1つは「誤った理解」であり、思い込み、勘違い、間違った健康感、疾病感、あるがままを見ないなどがあげられます。2つ目は「自制の欠如」であり、欲求に溺れる、欲求を駆り立てる、欲求を抑えるなどの内容です。3つめは「誤った記憶」であり、ラジャスあるいはタマスの悪化により自己を見失った状態、例えばDNAの記憶の障害などがあげられます。

私たちは、たいがい誰でも「理知の誤り」をもっています。これによりドーシャのバランスを乱す行動を、気がつかぬうちに、あるいは気がついていても避けることができなくて、してしまうことがしばしばあります。このようなとき、無理に我慢したり、努力をして「理知の誤り」を正すようにしていくことは、あまりお勧めできません。

例えば、すでに満腹であるにもかかわらず食後の甘いデザートが欲しくなることがあります。このような場合、食べない方がよいと知っている人は我慢をして食べないことがあります。しかし、これでは人は満足できませんので、甘いデザートに代わる、自分を満足させてくれる何かを探します。あるいは自分を納得させるためにカロリー計算などをしてみたりして、あれやこれやと思い悩みます。こうなるとヴァータ体質の人は特に、思い悩むだけでほとほと疲れてしまいます。瞬間瞬間生じてくる自分の欲求の処理に思い悩み、辛くなり、がんじがらめとなってしまい、肩や首がこってくることもあるくらいです。

アーユルヴェーダではこのようなとき、その欲求を満たすこと、そして自分にできる、自分のバランスを整えることを行うようにと勧めています。例えば、どうしてもチョコレートが欲しいとき、無理をせず食べます。この時10個食べてしまったとします。それでも構いません。そして白湯を飲むことを忘れません。あるいは早く寝る、早起きをする、などのバランスを整える一般的なことを行います。そうしてまた別の日にチョコレートが欲しくなるかも知れません。けれど今度は前回よりバランスが多少整っていますから、5個で済むかもしれません。もちろんこの時も白湯を飲むことは忘れません。これを繰り返します。そしていつか満腹の時には、チョコレートを欲しいとは思わなくなるかも知れないのです。

初めからチョコレートをやめることに集中することはありません。無理なくできる、何か自分を整えてくれることを選んで、淡々と行うだけでよいのです。むやみに自分を非難したり、我慢したりするのではなく、今ある自分を受け入れ、自分の欲求をきちんと満たす中にも自分をよくしていける鍵があることを知ってください。(文・蓮村誠、マハリシ・アーユルヴェーダ医師、ユートピア・バックナンバーより転載)

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