瞑想の効果を実感してみて下さい。

超越瞑想(TM)の方法や効果について詳しくご紹介します。

静寂のひととき……TM瞑想

瞑想で脳の潜在力を開発!

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世界平和を実現するための三千年来の努力

人類はこれまでに、戦争を防止するためのたゆまぬ努力を続けてきましたが、すべて失敗に終わってきました。紀元前千年以来、実に八千以上もの平和条約が締結されてきましたが、条約一つ当たりの存続期間は、平均するとわずか九年間にすぎません。

国際連盟は、第一次世界大戦を「歴史上最後の戦争」にすべく一九二〇年に創設されましたが、その二十年後には第二次世界大戦が勃発します。国際連盟の失敗を受けて、国際連合が創設されますが、国際連合の運営は、武器を製造している国々の支配下にあるため、武器によって相手に恐怖や脅威を与えることで平和を築こうとする考えが長いあいだ幅を利かせてきました。そして、あげくのはてには、平和に名を借りた戦争が絶えず行われてきたのです。政治的な協議も、平和条約も、武器の使用も、恒久的な世界平和を築くことはできない、ということは誰の目にも明らかなことです。

国際連合の構想や他のどの平和団体の構想も、それは人間が頭で考えた平和や調和の概念を基礎にして世界平和を築こうとしたものです。そのため、各国の不安定な政治や、政治家の気まぐれによって国際関係が左右され、世界の平和は壊れやすいものでした。このような経験からいえることは、人間が頭で考えた平和の概念によっては、世界平和の実現はありえないということです。

新しい種だけが、新しい作物を実らせることができます。これまで行われてきた方法はすべて失敗に終わったわけですから、これまでになかった全く新しい方法を取り入れるべきです。その新しい方法というのが、大人数で一緒に瞑想するという方法です。それは全く新しい方法ではありますが、実際に世界平和を実現できる可能性をもった非常に効果的な方法です。
誰もが平和を望んでいるのに、どうして戦争が起こってしまうのでしょうか。戦争の根本的な原因とは、何なのでしょうか。


世界平和.004
平和な世界というものを思い描くとき、私たちはそこに住む一人ひとりが平和で幸せに暮らしている様子をイメージするものです。平和な人は、平和な家庭を作り、平和な家庭は、平和な国家を生み出します。このように、平和な世界とは平和な人々によって生み出されるものです。


世界平和.005
物理学では、宇宙にあるすべてのものは、常にお互いに影響しあっていると説明しています。私たちは、考え、言葉、行動を通して、常に周囲に影響を与えています。ですから、もし人々が平和で幸せに暮らしていれば、環境に調和的な影響が生み出され、世界平和が実現されます。しかしもし、人々が常に誰かと言い争ったり、問題を抱えて苦しんでいるなら、周りに否定的な影響が生み出され、それが国家のレベルで戦争を引き起こす原因となるのです。つまり、国家のレベルにおける戦争とは、私たちが、家庭や職場で生み出す争いやトラブルの集合的な結果なのです。ではなぜ、私たちは他の人と争いを引き起こしてしまうのでしょうか。


世界平和.006
次にご紹介する文章は、アメリカで出版されたTMの書籍からの引用です。なぜ、家庭において望みもしない争いが起こってしまうのか、その理由を説明しています。

                ☆ ★ ☆

忙しい主婦になったつもりで考えてみてください。朝から何もかも調子が悪いという日があります。朝から電話はかかってくる。赤ちゃんは泣く。あわただしくてうっかりトーストを焦がしてしまう。それを見てご主人が、
「おまえはいつになったらちゃんとトーストが焼けるようになるんだ!」
 こんなとき、皆さんはどうお答えになりますか。
「そんなこと言うなら自分で焼いたらどう」って言って、焦げたトーストを亭主に投げつけるか、情けなくなって泣き出してしまうかもしれません。このようにして、家庭のなかに望みもしない争いが起こってしまうのです。

朝起きたとき、たいていの人は、『今日は平穏に暮らそう。怒鳴ったり、言い争ったり、喧嘩したりしないようにしよう』と決意します。しかし、そのような善良な心がけにもかかわらず、ささいなことで怒りが爆発し、言いたくもないことを、自分でも嫌になるような調子で夫や子供に向かって叫んでいる自分に気付くのです。そして、後になって後悔します。そんなつもりではなかったのに、どうして私たちは、このような自分の意に反する行動をとってしまうのでしょうか。

先ほどのトーストを焦がした主婦になったつもりで考えてください。あなたには、家計のこと、子供のことなど、気がかりなことがたくさんあります。昨夜もベッドの中であれこれ悩んでなかなか寝つけませんでした。朝、目覚まし時計が鳴ったときは、十分な休息がとれないまま起きなくてはなりませんでした。少しずつ、少しずつストレスがたまっていって、それがついには爆発します。ほんのささいなことでも爆発の引き金となります。夫も妻も、本当はトーストのことで怒っているのではありません。少し考えてみればわかることですが、トーストが焦げたということ自体はたいしたことではありません。ただ、それが蓄積した緊張を爆発させるきっかけとなっただけです。

私たちは、休息を十分にとって元気なときには、めったに腹を立てません。怒りや憎しみなどの否定的な感情が表れるのは、ストレスが蓄積した結果であるといえます。誰もがもっと大きな愛情や忍耐や思いやりをもって、よりよく行動したいと思っています。しかし、このように心で思っていても、緊張やストレスがそれを阻んでしまいます。緊張やストレスのために心が阻害され、思わず怒りの叫びを発してしまうのです。腹を立てないようにしようという決心は、無益であるどころが有害ですらあります。望みもしない争いを未然に防ぐためには、ストレスがたまって爆発する前に、そうしたストレスを計画的に取り除くことが必要なのです。

超越瞑想は、非常に深い休息とくつろぎをもたらし、根深いストレスを取り除きます。ストレスや緊張から解放されることで、人は自然に思いやりや寛容さが生まれ、平和な家庭を維持することができるようになります。ですから、超越瞑想の規則的な実習こそが、不必要な争いを未然に防ぎ、平和を維持する最も効果的な方法なのです。(ジャック・フォーラム「Transcendental Meditation」より)

                 ☆ ★ ☆

この話のなかで興味深い点は、「平和に暮らそう、言い争いをしないようにしよう」といくら思っても、ストレスと緊張がたまってくると、ついにはそれが爆発して、争いが起こってしまう、ということです。そしてそれは国家のレベルにも当てはまります。平和条約などを通して、すべての国が戦争をなくそうと決意表明をしても、国民の集合意識にストレスや緊張がたまってくると、それが爆発して戦争が起こってしまうわけです。

世界平和.007
「戦争とは国民の集合意識の中にストレスが蓄積することによって生じる」とマハリシは述べています。毎日、人々は自分自身や周りの人たち、また環境を傷つけるような行為を行っています。これらの間違った行動が、個々人と社会全体の中にストレスを生み出します。そして、社会のストレスが蓄積していって限界にまで達すると、その社会は戦争など、ある種の大災害に突然襲われることになるのです。

超越瞑想は、心と体に深い休息をもたらし、根深いストレスを取り除きます。そして、個々人のストレスを軽減すると同時に、社会全体のストレスをも軽減できる、ということが科学的研究によって明らかにされています。特に、大きな人数で一緒に瞑想することで、社会全体に調和的な影響が生み出され、戦争の根本原因となる集合意識のストレスや不調和を取り除くことができるのです。

ではここで、個人と社会のストレスを取り除く最も効果的な手法である超越瞑想についてご紹介したいと思います。そしてその後で、グループでの瞑想が実際に戦闘行為を減少させ、平和を生み出す効果があることを実証する「1978年の世界平和プロジェクト」についてご紹介したいと思います。

■1978年にイランで行われた世界平和プロジェクト

誰でも気軽にできる瞑想法

TM瞑想は、職場、学校、公園のベンチなど、どこでも気軽に行えます。楽に座り静かに目を閉じて、あなたの瞑想に適した音を心の中で用います。一回の瞑想は15分から20分、朝夕二回行います。この簡単な瞑想法は、脳の潜在力を開発することで、個々人の生活に幸福と成功をもたらし、社会全体に平和と繁栄を生み出します。

TM瞑想の効果
イントロタイトル3 TM瞑想の紹介ビデオ(28分)
「自然の知性を取り戻す瞑想法」

 ストレスを減らし、健康を増進し、
 明確な思考を養い、幸福をもたらす技術
 医師、経営者、教師、学生、主婦など
 様々な職業の人々が体験する瞑想の効果。
 TM瞑想の効果のページへ

TM瞑想の科学的研究
科学的研究タイトル 脳波を計測した公開実験のビデオ(4分)
「瞑想中の脳波の変化」

 瞑想を始めると即座に脳の活動が
 静まり、アルファー波が表れ
 体の深い休息状態が確認される。
 TMの科学的研究のページへ


■瞑想で脳全体が活性化する
TM瞑想を始めると、心の活動は次第に静まっていき、ついには完全に静かで枠のない意識「純粋意識」を体験します。この「純粋意識」の体験は、禅僧が長い修行によって体験する「無の境地」と同じ状態です。この無限の意識を体験することで、脳全体が活性化し、同調して機能するようになります。その結果として、私たちの考えや行動はより秩序正しいものとなり、周りの環境にも秩序と調和の影響を生み出すようになります。《TMによる脳の利用範囲の拡大》《脳の潜在力を開発し、無限の可能性を生きる》

超越瞑想と世界平和
peacetitle.jpg 世界平和に関する
 マハリシのメッセージの朗読(7分)


■心を内側にある平安と幸福の領域へと
 導くことで、世界平和を実現する。


世界平和の問題を解決しようとするとき、政治家をあてにするのは見当違いです。一人ひとりが自分自身の人生において、平和と幸福の問題を解決し、世界平和を達成しなければなりません。超越瞑想は、心を内側にある平安と幸福の領域へと導いていきます。そして、自分自身が平和で幸福な人生を送ることで、その影響を周囲に生み出すのです。瞑想中に体験する心の最も深いレベル、つまり超越のレベルから生じる調和の影響は非常に強力ですから、世界に存在する破壊的な影響を簡単に中和することができるのです。――マハリシ

TM瞑想は、自分自身が幸せになることによって、世界平和を実現する方法です。1日2回、内なる平安と幸福を体験することで、その影響を社会全体に生み出し、世界の平和に貢献します。

では次に、個々人のレベルから世界平和を実現する仕組みについて、もう少し詳しく解説していきたいと思います。

《その他のビデオ》他にも25本以上のTM紹介ビデオがあります。

《TM瞑想の紹介》TM瞑想についてもっと知りたい方はこちらへ。

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一九七八年に数ヶ月間にわたって、世界平和プロジェクトが行われました。このプロジェクトでは、戦争の危険性の高まっていく国々(イラン、レバノン、ニカラグア、ジンバブエ)に、約1400人の瞑想者たちが、30人から400人のグループに分けて派遣されました。そして、現地のホテルに滞在して、長期に渡って、あるときには四カ月もの間、長い瞑想を行い、その地域に調和と平和の影響を生み出しました。 今回は、このプロジェクト期間中にイランで起こった劇的な変化についてご紹介します。

心の地球革命
E・アーロン/A・アーロン著 市毛良治訳 春秋社刊
冒頭部より転載

一九七八年、イラン革命のさなかのことであった。テヘランのある一流ホテルの裏の小道は、何千人もの人々でうめつくされ、彼らの叫び声、警笛の音、投石騒ぎで騒然としていた。そこから壁を隔ててすぐのところにあるホテルの会議室は、深い静寂に支配されていた。三〇人の人が心地よさそうに椅子に座り、目を閉じて、リラックスした穏やかな表情をしていた。人種・国籍・年齢は様々であったが、そのときの彼らは皆同様に、内面の美しさからくる、ほっとさせてくれるような雰囲気をかもしだしていた。

そのとき彼らはある特別な理由で瞑想をしていた。つまり、イランの革命を、できるだけ平和なものにするためにやって釆たのである。彼らはどちらが勝つかには関心がなかった(それはイラン人の問題であった)。彼らはただ、人々の命を救い、混乱を静めたかっただけである。それと、グループで瞑想することが役に立つかどうかを知りたかったのだ。

後日、彼らの一人が私達に次のように述べている。「その日の夕方の瞑想は実際にこれまでで最もよいものでした。私達の多くがそのように感じました」。しかし、ホテルの支配人はまったく別の心理状態にあった。彼は夕方近くに飛び込んできて、この静かな客達に向かって要請した。他の客と一緒に荷物をまとめて移動する準備をするようにと。そして彼は叫んだ。

「このあたりはじきに完全に焼き払われてしまいます!」

ホテルの支配人のいうことは部分的に正しかった。その地域にある他の外国系ホテルは、すべてその日のうちに略奪されるか焼き払われてしまった。このホテル以外のすべてがである。

三カ月の間、少ないときで三〇人、多いときで二〇〇人の瞑想者がテヘランに滞在した。彼らはほとんどホテルから外出することもなく、イラン人と接触することもなかった。しかし、ホテルの近くで銃撃が始まると彼らは瞑想をした。すると銃撃は止んでしまった。別の小都市で暴力行為が突発すると、代表団を送り込んでそこで瞑想をした(ただ瞑想するだけであった)。すると暴力行為は即座におさまったのである。いつでも同じことが起こった。

ムハラムとよばれる何百万もの人々が祝う重要な休日に 「かなりの大量殺戮」が行なわれる、と報道機関は予測した。しかし、瞑想者のグループがそこにいて、その日は平穏に過ぎさった。このときも、瞑想者達にとってはどちらが勝つかは問題ではなかった。彼らは非常に特殊な理論に基づいて行動していた。その理論とは、十分な人数の瞑想者が心の奥深くにある、静けさ、穏やかさ、調和を体験していれば、その質が環境に広まり、正しい変化が生じる、というものであった。

71323.jpgイランの場合、プロジェクトのスポンサーである組織が、十分な人数を集めることができなかった。そのうえイラン滞在者のビザが切れてしまい、更新することもできなかった。そのため瞑想者のグループはイランを離れることになったが、その四日後に、国王は暴徒に追われてイランから逃げ出し、その混乱の中でホメイニ師が権力の座に就いたのである。

たぶんあなた自身にも内面の平安が暴力の高まりを抑えたという経験があるだろう。もちろんイランを訪れたこの三〇人はそうである。彼らは現在様々な仕事に戻っているが、今でもその話をすることがあるし、イランを平和にすることは可能であると感じている。自分たちがイランに戻ることができさえすれば…、あるいは十分な数のイラン人が瞑想を始めさえすれば…と。(心の地球革命より)

■イランの平和プロジェクト体験談

■1980でのレバノンでのプロジェクト体験談

では次に、瞑想中に起こる「純粋意識の体験」について詳しく説明していきたいと思います。この内なる平和と調和の体験が、環境のなかに平和と調和を生み出すのです。

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(心の地球革命「意識を変えれば世界が変わる」の続きです。)

 彼らはどのようにして、イラン国全体にそのような効果を与えたのだろうか?

彼らは最新かつ最古の平和のための手投を使って、勇敢な歴史上の人物と同じように、「平和を維持」していたのである。その手段にはいろいろな呼び名があるが、私達はそれを「純粋意識の体験」と呼ぶことにしよう。この数年の研究によって、テヘランのホテルで瞑想している間、彼らが次のような状態にあったことがわかる。呼吸が実際に何回か停止した。最も深い睡眠状態のときの二倍も新陳代謝率が低下した。脳波(EEG)に関しては脳神経活動の完全なコヒーレンス(同調)を示した。

これらの変化はすべて、生理学者がかつて観察したことがない肉体の休息の深さを示している。けれどもこの三〇人に聞けば、彼らは眠くもなく、完全に機敏な意識があったと答えただろう。しかし、特定の想念・知覚・感情を意識していたのではなく、自分自身の意識によって、自分自身の意識自体を意識していたのである。その状態は自由で純粋であり、「無拘束」「全体的」「完全な静寂」といった言葉で表現されている。

彼らの体験の生理学的な説明は新しいものであったとしても、その体験自体はきわめて古いものである。少なくとも人類の記録の始まり以来、ほとんどすべての文化であらゆる世代の人々が「純粋意識」を表現している!

古代インドでは「サマーデイ」と表現し、ブッタは「ニルバーナ」と呼んだ。西洋においては、フロイトが同じ体験を「大洋体験」と表現し、プラトンは「善の形相のビジョン」、初期ギリシャ・キリスト教徒は「神の純粋観想」、ハシデイズム・ユダヤ教徒は「神聖なる無」もしくは「無」と呼んだ。ユダヤ教やキリスト教における純粋意識の記述は、祈りをそのプロセスの第一歩と認識している。そして、その最終投階では想念や感情はなく、ただ完全な気づき、または愛、または神との合一があるだけである。この体験の美しい描写は数多く存在する。

一六世紀スペインの聖テレジアは自叙伝の中で、瞑想の生理学的な効果のいくつかを生き生きと記述している。「前にお話しましたように、すべての機能は活動していると信じられないほど、かすかになって一時停止します。精神がある主題を深く考えていたとしましても、その主題はまるで考えられたことがなかったかのように、記憶から消え失せてしまいます…。このようにして神を求めているとき、精神活動はかすかになってゆき、完全に消え、ある種の恍惚の中に入り、非常に大きな甘美な喜びを体験します。呼吸が徐々に止まってゆき、体の力がすべて抜け始めます。」

古代インドのバタンジャリは「心に想念の波がまったくないとき、サマーデイに入る」と書いている。

一九七〇年代の北米の瞑想者は、「それはスキーのジャンプ台を滑り降りるようなものです。ある地点でジャンプ台から離れ、突然空中にいます。超越するとき、飛び込んでどんどん下に行きます。そして『カチッ』となり、気がつくとあの別の状態にあり、ただ『そこ』 にいます。」と言っている。

人類全体は本来、超越する能力を持っている。しかし偶然にそれを体験した人々のほとんどが、その体験を共有しょうと努力したにもかかわらず、その体験は稀なことでもあった。しかし、超越瞑想の普及によって、純粋意識を体験をする人々が数多く現れ、それとともに、その体験に関して、詳細な科学的理解が生まれたのである。

そうした科学的研究を通して、純粋意識の体験は、深遠な個人的体験であるだけでなく、個人と社会を混乱や暴力から救い出す唯一の手段であることが明らかにされた。純粋意識の体験は、個々人の知性・創造性・寿命を高め、戦争といった暴力や不和の多くを根絶できることが科学的に確証された。この発見は、私達の時代における最も重要な科学の達成であり、私達が地球と私たち自身を破壊してしまうのを防いでくれるであろう。

これはとてつもない主張である。だが嘲笑するまえに、それについて考えていただきたい。もしそれが本当だとしたらどうなるであろうか?(心の地球革命より転載)

                ☆ ★ ☆

ではここで、「超越意識の体験」が社会の暴力や不和を減少させる効果があることを実証する研究結果をご紹介します。
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こちらは、都市人口の1%以上の人が、超越瞑想を実践することで、その都市の犯罪率が低下することを示す研究結果です。この研究では、1972年から73年にかけて、アメリカの各都市における犯罪率の変化を調べました。その結果、アメリカの一般の都市では、この年、犯罪率が、平均7.7%も増加したのに対し、人口の1%以上の人が超越瞑想を実践している11の都市においては、犯罪率が、平均8.8%も減少しました。この研究から、その都市の人口のごく一部の人が瞑想を始めるだけで、都市全体に調和的な影響がもたらされ、犯罪率が減少することがわかります。 出典:Borland & Landrith,1976

■さらに強力なルート1%効果の発見
「ロードアイランド州の理想社会キャンペーン」

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今回は、イランの平和プロジェクトに参加したニューヨーク州のジョン・レビイ氏の体験談をご紹介します。

                 ☆ ★ ☆

イラン平和プロジェクトに参加した私たち40人は、自分たちのことを自由の戦士と呼んでいました。私たちが勝ち取ろうとしているのは、幸福になるための自由、恐怖なしに生きる自由です。私たちの戦いは座って目を閉じた姿勢で行われます。混乱を調和に、無秩序を秩序に変えるために、私たちはイランへ派遣されました。

しかし、最初は、現地の混乱ぶりを目の当たりにして、私たちの任務はほとんど不可能のように思われました。私たちが現地に着いたとき、私たちを歓迎してくれたのは、私たちのホテルのすぐ近くのホテルが爆破される音と、街の十二の銀行が炎上する音でした。

そんな状況であったのですが、その中でやっていくしかありませんでした。私たちが静かに瞑想とTMシディプログラムを行っている間にも、ホテルの近くを戦車が何台もガタガタと音をたてて通り過ぎました。一日目の日が暮れて夜になったとき、私たちは次第に、自分は周りの混乱からは離れているのだという感じをもち始めました。二日目になると、私たちは外側の状況にもかかわらず、非常に安心していられるようになりました。そして、三日目には、「無敵の質」がプロジェクトの参加者全員に浸透して、それが打ち消しがたいものとなりました。もはや恐れや不安はありません。心の中にはただ静寂と平安の強い流れがあるのみです。

四日目になると、私たちが内側で経験していた価値が外側に溢れ始めました。私たちのプロジェクトにまったく関係していない人たちでさえ、それに容易に気がつきました。太陽が出て来てきました。通りでは子供たちがまた遊び始め、兵士たちの姿はあまり見られなくなりました。店が開き始めました。私たちが到着して以来初めて、市場に人々が集まり始め、生き生きとした人々の声や、車のざわめきがまた町中に聞かれるようになりました。

国中に平和が行き渡りました。しかし誰もその理由を知りません。私たちの内側の経験がさらに深まっていくと、それが私たちの周りの秩序にも反映されました。戦車は姿を消し、市場が再開されました。国中の閉鎖されていた学校にも、再びイランの子供たちの元気な声が響き渡るようになりました。

私たちの成功の最も強力な証拠を挙げるとすると、それはおそらく「軍の日」に起こったことです。この日は国民軍の栄誉を称える日であり、兵士たちと武器のパレードが行われます。国王に反対する勢力はこの機会をとらえて、また血生臭い対決を起こすだろうと考えられていました。ところが、人々は通り過ぎる軍隊に花を投げ、その日イランでは銃の発砲がまったくなかったのです。

瞑想者たちが訪れた国では、どこでも平和が感じられました。ローデシアでは、瞑想者たちが到着した週から戦死者の数が減り始めて、一日平均十六人であったのが三人になりました。農村部では二、〇〇〇人の反徒たちが立場を変えたために、暫定政府は選挙を平和的に行うことができました。武器を差し出したゲリラたちを味方につけた黒人のリーダー、アベル・ムゾレワ司教はある集会で、「戦争で引き裂かれた私たちの社会にやっと平和が来た」と語りました。イランのBBC特派員も、何ヵ月も続いた極度な混乱の後の平穏な雰囲気はその原因が何であるか説明できない、と報告しました。

世界平和プロジェクトは1978年12月の最後の週で終りました。約1400人の瞑想者たちを、長期に渡ってホテルに滞在させておいたので、資金の調達が問題になってきました。私たちは援助なしには、プロジェクトを継続するという重荷を負うことはできませんでした。イラン、ローデシア、ニカラグワなどにいたさまざまなグループは、やむなく引き上げました。私たちの影響で戦闘が止んだとすれば、私たちが引き上げたときには、また元に戻ってしまうのではないか、という心配がありました。

これは実際にいくつかの国で現実になりました。ローデシアでは、瞑想者が引き上げたとたんに、一日当りの戦死者数が三人から元の十六人に跳ね上がってしまいました。レバノンでは、その地域担当の瞑想者たちのグループがイスラエルに到着したときに休戦が始まりました。その休戦は三カ月も続いて、血生臭い内乱の中での最も長い休戦の一つとなりました。ところが、一月にイスラエルのグループが解散すると、その休戦も崩壊して、戦争による死傷者の数は十月以前のレベルに逆戻りしてしまいました。

イランでは非常に危険な状況が予測されたので、四ヶ月間滞在した瞑想者たちは、軍隊の引き上げと同じように、調子を合わせて一斉に引き上げなくてはなりませんでした。マハリシは、私たちのグループがイランを離れるとすぐに、平和を創り出している効果も消滅するだろう、と言いました。したがって、瞑想者たちを同じ日に引き上げさせることが絶対に必要でした。そうしないと、後に残った小さなグループが、再び高まる暴力の波に飲み込まれてしまう恐れがあったからです。

瞑想者たちのグループは、テヘラン、イスファハン、タブリズ、シラズといったイランのあちこちの都市に散らばっていました。それらのグループを同じ日に引き上げさせるためには、南部のグループは飛行機でペルシア湾を越えてサウジアラビアに渡り、それと同時に、北部と中部のグループはテヘラン空港に飛んで、それからその両方のグループが同じ時間にアメリカに向けて飛び立つ、ということが必要でした。マハリシはこの作戦の重要性を強調し、私たちもすぐにその理由を理解しました。私たちが引き上げた四日後、国王は暴徒に追われてイランから逃げ出し、その混乱のただ中で、国外に追放されていたアヤトラ・ホメイニ師が帰国して権力の座に就いたのでした。

ここではっきりさせておくべき重要なことがあります。それは、私たちが訪れたどの国でも、私たちはまったく中立の立場をとっていたということです。イランの国王や中央アメリカの独裁者の政治について私たち個人が(あるいは新聞が)どんな意見を持っているかということは、問題ではありませんでした。世界の不安定な地域では、さまざまな政権が現れては消えていきます。さまざまなイデオロギーが次々に交代していきます。私たちの関心は、集合意識に調和を創り出すことでした。どんな政府もそれが統治している人たちの集合意識の「純真な鏡」にすぎない、とマハリシは説明しています。もし、集合意識が緊張し混乱しているならば、政府の行動はそれを反映します。ですから、拡大マハリシ効果を通して集合意識に調和を創り出すことが、可能なかぎり速やかに暴力と苦しみを終らせ、どんな政府をも正しい善良な政府に変換する唯一の方法なのです。

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 このときの世界平和プロジェクトの効果については、国際紛争に関する最大のデータバンクである「紛争平和データバンク(COPDAB)」から十分な統計的データが得られました。COPDABの資料をもとに、世界平和プロジェクトの期間中十週間とその前の十週間とを比べると、紛争地域において敵対的行為の有意な減少(46.6パーセントから29.5パーセント)と協調的行為の有意な増加(36パーセントから49.29パーセント)が見られました。世界平和プロジェクトの十週間をそれ以前の十年間(一九六八年から一九七七年)の同時期と比較してみても、やはり、顕著により平和的であったことが分かりました。

たしかに、平和の効果は永続はしませんでした。この期間中、超越瞑想を実践している科学者のグループが、各国を回り、国家元首たちに拡大マハリシ効果の原理を説明し、このプロジェクトを支援するよう呼びかけました。しかし、政府の高官たちの多くは個人的には熱意を持って反応し、中にはTMを始める人さえいたのですが、その政府としては、資金を出してこのプロジェクトを支援するという道は選びませんでした。

しかしながら、科学的な研究データによって確認されたように、マハリシの世界平和プロジェクトの期間中には、世界中で統計的に有意な戦闘の減少が起こったのです。それは、単なる偶然としても、あるいはそれ以前からの政治的な傾向としても、説明することはできませんでした。データによって確認されたのは、ヴェーダの意識の技術は、個々人のレベルで応用できるだけでなく、社会全体のレベルでも応用できる、ということです。ヴェーダの技術は、社会の集合意識の中に調和を創り出しました。これらの新しい技術は、意識の力によって世界平和を創造することができるということを実証したのです。(キース・ワレス著「瞑想の生理学より」)

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1970年代から80年代にかけて、TM瞑想が平和にもたらす影響について数多くの研究調査が行われました。その中から、レバノンで起こったマハリシ効果の実例をご紹介しましょう。マハリシ効果とは、都市人口の1%以上の人がTM瞑想を実践することで、その都市全体に肯定的な影響が生み出され、社会の暴力や紛争が静まるという現象です。以下の記事は、20年ほど前、レバノンのTM運動のリーダーであるロバート・クリフー氏が、日本の瞑想者の会報誌ユートピアのインタビューに答えたものです。

マハリシ効果でバラの栽培

マハリシ効果がいかに強力なものであるかを、実例を挙げてお話したいと思います。日本では想像もできないかもしれませんが、レバノンでは頻繁に、近隣諸国からの爆撃があります。ところが、瞑想者が集まってグループで瞑想を始めると、すぐに静かになってしまうのです。いつもそうでした。レバノンの瞑想者の人口は225人ぐらいですが、センターに集まるのは50人というところでしょうか。それでもみんなで集まって瞑想を始めると、それまで爆撃が激しくて閉鎖されていた空港が再開されるということがしばしばありました。

そこで私達は一週間のグループ瞑想を実行しようと決めたのです。初めは雨が降るまでやろうということだったのですが、コースを始めるとすぐに雨になってしまいました。これもいつものことなのですが、自然が示す最初の反応はいつも雨なのです。大きなコースを開きますとまず雨です。その後で、政治その他の肯定的な変化がでてきます。

その内、私達は1%都市を作ろうというプロジェクトを始めました。バスキンタという町でしたが、ここは爆撃が多く、いつも問題を抱えている町でした。しかし、ここで1%の平方根に相当する数のTMシディプログラム実践者が集まってプログラムを開始しますと、以来この町への爆撃がなくなったのです。そのとき行われた研究調査の結果は、TMの研究論文集の第四巻に載っているとおりです。爆撃がなくなったばかりではありません。農作物の収穫も上がって、以前はできなかったバラの栽培もできるようになりました。また、電話も入りました。日本なら簡単なことでしょうが、レバノンで電話を敷設するのは大変なことなのです。

大きな国際コースでレバノンの戦死者半減

それから、たくさんのプロジェクトがレバノン国内で行われました。たとえば、政府に行って「これからWPA(世界平和集会)を行いますから見ていてください」といったぐあいです。その当時の国内の混乱は大変ひどいものでした。私達は2週間後にこの状況は変わると、政府に公言したのです。そしてコースを開始しました。

初日に私達のホテルに爆弾が落ちました。でもそのまま続けました。その結果、事態は好転したのです。その効果があまりに大きかったので閣僚の一人がホテルまでやってきて祝ってくれたくらいです。他の大臣からもたくさんそういった電話をもらいましたので、私達は大成功だと思ったものです。ところが、まだ機が熟していなかったとみえて、政府は間もなく変わってしまいました。

その後、アメリカのマハリシ国際大学で、7000人の大会が開かれたときもレバノンで調査を行い、その影響を観察しました。そして、大会の期間中には、レバノンにおける戦死者数が平均して50%減少したことが分かりました。50%はたいへんな数です。その他にもグループ瞑想による、たくさんの自然の支持を目の当たりにしてきました。

グループで瞑想を行うことで、自然の無敵の力が働きだすということが本当によく分かります。爆撃が激しくて外出できないようなときでも、構わず週末のグループ瞑想コースを開催して大丈夫だったりとか、誘拐された人が無傷で帰ってくるといったことを、何度も経験しました。いかにグループでの瞑想が大切か良く分かります。

例えば突然、銃を突きつけられたとします。まさに引金が引かれようとするその瞬間、あなたの本来の姿が現れてくるかも知れません。それがもし至福であれば、その内側の至福があなたを守るのです。そのような実例はいくらでもあります。内側の至福の高まりが、あらゆる危険な状況から私たちを守るのです。

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超越瞑想とその上級のTMシディプログラムをグループで一緒に実習する大規模なコースが、これまで世界各国で7回ほど開催されてきました。そのコース期間中、参加者の数がレバノンに影響を及ぼすのに必要とされる人数を超えたときに、平和に向けた著しい劇的な進展がありました。戦死者数は71%減少、戦争による負傷者数が68%減少、敵対者間の協力が66%増加しました。 出典: Dissertation Abstracts International 49 (1988): 2381A.


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ヴェーダの格言に、「超越の領域の近くでは、敵対的な傾向が一つになり、調和した統一がつくられる」というものがあります。瞑想中に体験する超越意識とは、すべての多様な価値が一つに統一された領域です。ですから、瞑想を行い、超越の体験を繰り返すことで、憎しみや敵意といった対立傾向が消え去り、調和や愛といった統一する傾向が増していきます。そこで今回は、「瞑想することで敵がいなくなる」というマハリシの言葉をご紹介しましょう。

いかにして敵は発生するのでしょうか。答えはきわめて簡単です。誰もが知っている格言に言い尽くされています。つまり「自分が蒔いた種は自分で刈りとらねばならない」からです。

友がいるのは、その人に対して親愛の情を示してきたからです。敵がいるのは、その人に対して反感の情を示してきたからであり、それがいま自分に返ってきているのです。

ストレスでいっぱいの人は、いつも他人に対する不信感をいだきつづけます。ストレスのせいで視野は狭くなり、自分が認識できる範囲の外にあるものは閉め出してしまい、間違った判断を下してしまいます。ストレスが増えれば、状況はいっそう悪化し、敵の数も多くなっていきます。

超越瞑想を実践すればストレスはなくなっていき、誠意や愛や友情の質が成長していきます。幸福感が増し、肯定的な考えしか思い浮かばなくなり、その結果、敵も生じなくなります。――マハリシ


敵対心が消え去る
会社役員、男性、48歳、東京

初めてTMに接した日、私は第二の人生のスタートを切ったのだとつくづく感じております。友人からTMを紹介されたときには、他人事にしか思われず、全然興味は湧いてこなかったのですが、父親との死別に直面したとき、ふっとTMのことが頭をかすめ、その後のTMでの体験を通じて、私の生活はすっかり変化してしまったのです。

仕事の面に焦点を絞ってみますと、まず商談相手に対する私自身のある種の敵対心が消滅してしまったことです。私は、時計輸出という職業柄ユダヤ系事業家に多くの友人をもっています。これまで苦しい商談を強いられた場合が多かったせいで、いつの間にか防御と攻撃を巧みにミックスしながら、相手をねじ込んでしまう習慣を身につけていました。

しかし、TMを始めてからは、相手と共に生きること、すなわち双方のために商談の場が生じ、両者の取引条件の交流でその場が成り立つので、私の、つまりこちらの供給する商品でしっかりもうけてもらいたいという信条に変化してきました。その結果、商談はほとんどの場合成功裡に終わるようになったのです。

次の変化は、仕事を私のスタッフに任せきるのを覚えたことです。これまでの私は自負心の塊で、「オレがやらねばだれがやる」とか、「この組織はオレでもっている」という心意気でやってきたものですから、正直なところ、本当に任せても大丈夫かなという危ぐは、当初いつも抱いておりました。ところが、任せればそれだけ全体的に仕事の効率が上がってくることを知り、すべてを相手に委ねることが目的完遂の近道と確信できるようになりました。今では、私のスタッフに対して目標とポイントだけを明示し、後はその結果を楽しみに待つという心境に変わっています。

ロードアイランド州の理想社会キャンペーン

 1961年、TM運動が始まったばかりの頃、マハリシは、世界平和を実現するためには、世界人口の十分の一の人々が瞑想する必要があると話していました。しかし、1974年に「1%効果」が発見され、都市人口の1%の人が超越瞑想を行うだけで、その都市全体に調和的な影響が高まることがわかりました。

 そして、その4年後の1978年には、超越瞑想とTMシディプログラムをグループで実習することで、人口のルート1%というさらに少ない人数で、社会全体に調和の影響を生み出せることがわかりました。

 このルート1%効果は、米国ロードアイランド州で行われた「理想社会キャンペーン」の期間中に偶然発見されたものです。今回は、この「ルート1%効果」が発見されるきっかけとなったロードアイランド州の理想社会キャンペーンについてご紹介します。

 1978年のある温かく気持ちのよい夏の夕方、州都プロヴィデンスの中心街からさほど離れていない、昔からの家が並ぶ一区画の周囲を私たちは歩いていた。訪問先の家に到着し、玄関の石段に向かって歩いているとき、仕事で行き来している人々や、六月の心地よい夜をただ楽しんでいる人々から何十回も挨拶をされた。他にはたいしたことは起きていなかったが、私たちはまさにこれを見るために来たのである。それは単なる人の集まりであったが、いつか重大な歴史的事件として思い出されることになるかもしれないという予感がしていた。

 その家の中は満員であった。二階のいくつかの部屋は寝具が天井まで積み上げられており、他のいくつかの部屋ではミーティングが開かれていた。その家に集っていたのはTM教師であり、一夏かけてロードアイランド州を「理想社会」に変えるために、東海岸全域から集まっていたのだ。

 TM運動の国際組織は、彼らが発見した1%効果をぜひ証明したいと思い、ロードアイランド州の既存の住民の1%に超越瞑想を教えることに決めた。小さなロードアイランド州が選ばれたのは、地理的に狭く、人口密度が高く、しかも都市よりも政治的・文化的に独立しているからである。そこで、夏の間にロードアイランド州の人々に瞑想を教えるために、1978年6月にTM教師が何百人も到着し、州全域に散らばり始めた。

 しかし、ロードアイランド州民はそれほど興味を示さなかった。確かに多くの人がその夏に瞑想を習ったが、人口の1%に達するには至らなかった。明らかに、彼らは州の歴史上最良の夏を楽しむことで手一杯で、他のことをする暇がなかったのである。

 だがTM教師たちにとっても、それほど悪い夏ではなかった。ロードアイランドは動き回りやすいところなので、彼らはプロヴィデンスにある指導センターを戦略を練る本部としてだけでなく、旧友と集まったり、新しい友人を作る場所としても活用したのである。その古い家は、夏の間ずっと人ではち切れそうになっていたが、いつでもほほえみを浮かべているようであった。

 当然このTM教師たちは、できる限り一緒に瞑想することにも努めた。さらに、偶然にも彼らのほとんどが、1977年にマハリシが教え始めたTMシディ・テクニックを、1978年の夏までに習得していた。この新しいテクニックによって、純粋意識の効果の決定的な躍進が可能となった。(続く)
パタンジャリの「ヨーガ・スートラ」

 数千年前、パタンジャリという名前のインドの哲学者が、「ヨーガ・スートラ」を著した。ヨーガ・スートラとは「統一の糸」という意味である。それは統一された意識(四六時中純粋意識を体験できるほど調和的な意識)、すなわち悟りを得た意識についてまとめた詩句である。この意識状態こそが、瞑想の目標であり、人生の目標である。

 パタンジャリの「ヨーガ・スートラ」は、純粋意識の体験の微妙な区別を述べ、この体験が成長して日常生活に統合されるにつれて人生がどのように変化するかを記述している。さらに、純粋意識を体験しながら、同時に微妙な精神活動を維持する方法を述べている。悟りを得て、純粋意識を四六時中体験しようとするならば、考えたり、話したり、歩き回ったりしているときでさえも、純粋意識を体験しなければならない。そこで、最初の段階では、純粋意識を維持しながら、適切な想念を抱く実習を行うことになる。

 1976年、多くの瞑想者が確固とした純粋意識を体験していることが明らかになった時期に、マハリシは、パタンジャリの「ヨーガ・スートラ」の実習を導入した。1977年には、多くのTM教師が、TMシディ・テクニックと呼ばれるこの新しい実習を学ぶコースに参加した。

 生理学的な測定によると、そのTMシディ・テクニックは非常に効果があった。例えばある研究では、TMシディのコースに参加した瞑想者のグループは、TMシディを学んでいない他の瞑想者のグループと比較して、脳波の同調が顕著に増大した。

 TMシディ・テクニックの主観的な体験も印象的なものであった。TMシディを学ぶ前と後との違いは、最初に瞑想を習った前後の違いよりも大きい、と多くの人が主張した。これらの瞑想者は「より成熟した」純粋意識を体験していた。したがって、純粋意識の社会的効果を研究している社会科学者は、この瞑想者たちが「普通の」瞑想者よりもさらに大きな影響を周囲に与えることができるかどうか、ぜひとも知りたいと考えた。

 誰かがそれを電球に例えた。つまり、見かけは同じ電球でもワット数が異なることがある。ワット数が大きければ、より多くの光を放射することになる。1978年の時点では、このTMシディ・テクニックを習った人のほとんどがTM教師であり、一カ所に住むよりも全国に散らばりがちである。しかしその夏、ロードアイランドで新しい状況が生まれたのである。(続く)
ロードアイランドでの実験結果

 350人程のTM教師は、最初にロードアイランド州に向かったときには、人口の1%に瞑想を教えて、その結果ロードアイランドのあらゆる点をよい方向に変えようと考えていた。彼らは大胆にも、容易に入手できる統計(雇用率からオゾンの汚染基準まであらゆるもの)を集めて一覧表にし、それが彼らのキャンペーン中に好転すると予想した。彼らはロードアイランド州の政府当局者や、大学、報道機関を回り、机上に彼らの案内状を置いてこう話した。「この夏は、いまだかつて見たことがないものになるでしょう。ロードアイランドは、まさにこのような手法で理想社会になるでしょう。」

 だが、彼らを迎えた人たちは、たいてい苦笑とあくびをするだけであった。誰もが親切であり、誰もがこの瞑想教師たちを良い人々だと思ったのだが、次のような事情があったのである。ロードアイランドは、北東部の他の州と同様に、犯罪・事故・失業・公害などの問題を長い間抱えていた。これらの混乱は、州の最も優秀な人々が生涯かけても片付けられなかったのだから、彼らのグループが3ヶ月の間、一日二回、目を閉じて瞑想をしたぐらいではそれを整理しなおすことにもならない、と地元の人々は考えた。しかも、人口の1%に瞑想を教えることができなかったので、瞑想教師たちでさえも疑問を抱いていた。

 しかし、ここからが興味深いところである。教師たちはある実験を行うためにロードアイランドにやって来たのであるが、実際は、彼らはまったく違った実験に関わっていたのである。ロードアイランドの住民の1%に、超越瞑想を教えて純粋意識を体験させることはできなかったのであるが、彼ら自身の人数が0.04%前後で変動していた。この数値は、TMシディ・テクニックの実践者がもたらす効果を科学者が調べることを可能にし、研究意欲をかきたてるのに十分大きな比率である。彼らは、主にプロヴィデンス市内かその近辺で、そのテクニックを一緒に集まって同時に行っていた。

生活の質の改善

 最初の研究を行ったウォルター・ツィンマーマンは、生活の質を示すと思われる入手しやすい21の統計を調べた。彼は、厳密な比較を行うために、1978年の夏の数値と、それ以前の5年間の夏の数値とを比較した。また五年間にわたって、隔年の夏とその前年の夏の間の変化率も調べた。21の統計とは以下のものである。

自殺、殺人、離婚、結婚、死亡、肝硬変による死亡、交通事故死者、故意の殺人、強姦、強盗、加重暴行、家宅侵入、窃盗、自動車盗難、失業率、ビールの売り上げ、タバコの売り上げ、総雇用量、晴天日数、一酸化炭素による汚染、オゾンによる汚染

 これら21の統計のうち、二つを除きすべての基準が改善を示した。しかも、その多くが非常に著しい改善であった。ツィンマーマンの計算によると、すべての基準をまとめた全体的な「生活の質」は、過去五年間の夏の平均より約28%改善され、前年の夏と比べると43%改善された。ほとんどの場合、1978年の夏の改善は、連続的に悪化していた傾向を初めて逆転させるものであった。しかし悲しいことに、9月にそのグループが去った後その傾向は否定的なものにまた戻ってしまった。

 過去には、例えば殺人が減少したという年もあれば、雇用が増えたという年もあった。だが、これらの統計のこれほど多くが同時に改善した年は一度もなかった。それがこの研究結果の最も際だっている点である。

 ロードアイランドのプロジェクトは、大規模な社会実験として驚嘆すべき偉業であった。350人の人々が訪れ、去っていった。その夏のロードアイランドの生活の質を正確に示す客観的な統計によって、彼らの影響が測定された。その結果は誰もが夢想だにしなかったものであるが、ほとんどすべての統計が大きな改善を示した。

 他の年の夏との比較と時系列解析とによって、単に夏であるということの影響は、ほとんど完全に除かれた。さらに近くのデラウェア州との比較によって、「この年の夏の特殊な何か」は、ロードアイランド州に350人の教師がいたこと以外に、ほとんど考えられなかったのである。(続く)

ロードアイランド州の生活の質の改善
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1978年の「理想社会キャンペーン」中、ロードアイランド州の人口のごく一部の人々がマハリシの超越瞑想とTMシディプログラムを実践したとき、複合的な生活の質の指標が有意な改善を示した。グループによるプログラムの実践はキャンペーン中に始まり、その後より少ない人数で継続され、キャンペーンの長期的な効果を生みだした。

少数が全体に影響を与える原理

 ロードアイランド州のプロジェクトによって、一つのグループで、一カ所に集まって、同時に純粋意識を体験すると、瞑想の効果が飛躍的に高まることが明らかになった。しかし、皆さんは次のような疑問をもつだろう。なぜそのようなとが起こるのか、また一定の人口に影響を与えるためには、どのくらいの人数が必要なのか、という疑問である。それをこれから解説していきたい。 

 上級の瞑想者はグループで一緒に純粋意識を体験することを好む。瞑想者たちがロードアイランドに来たり、プロヴィンス市内を動き回ったり、一緒にイランやニカラグアに旅行したりするのは、利他的な理由からだけではなかった。彼らはグループで瞑想すると体験が非常に強化されることを感じていたのである。
 
 TMシディ・テクニックを実践してはじめて、そのことに気づいたわけではない。超越瞑想の実践を始めたときから、瞑想者は「グループ瞑想」を好んでいたようだ。しかし、なぜこれら上級の純粋意識の体験者が一緒に集まると、自分に対しても社会的な場に対しても、より強力な影響を及ぼすことになるのだろうか。

 社会的な場においては、一人が全体に影響を与え、全体が一人に影響を与えることがある。だが通常は全体が一人に与える影響の方が大きくなる。しかし、少数が一体となって行動することで、その少数が全体に影響を与えることがある。少数の細胞が心臓全体の鼓動を支配したり、少数の動物が群れ全体を指揮することがある。では、どのくらいの個人が一体となって行動すると、社会的な状況に影響が及ぶのだろうか。それは個々人がどれほど「一体になっているか」による。

 TMシディ・テクニックを実践している人々は、脳波の同調が大きく、純粋意識の体験もよりはっきりしている点で、他の瞑想者と異なる。先ほども触れたように、両者の違いは強い電球と弱い電球のワット数の違いと同じようなものかもしれない。しかし実際には、イラン、ニカラグアにおけるTMシディ実践者の効果を調べたとき、彼らが電球よりもレーザーの方によく似ていると科学者は考え始めた。

 レーザーと普通の電球との違いは、レーザーの光子が同調しているという点である。同調した光子によって生み出される光(レーザー光)の強さは、これらの光子の数の二乗に比例すると計算されている。つまり、8つの同調した光子は、64の同調していない光子と同じ強さの光を生み出すことができるわけである。

 また、56の同調していない光子に8つの同調した光子を加えるだけで、すべての光子がレーザーになって同調するようになる。そうした同調の効果は、数が大きくなるほど見事なものになる。9が81に影響を与え、10が100に影響を与える。そしてなんと1000は100万に影響を与えるのである!

 TMシディ・テクニックを使わない瞑想者であっても、純粋意識を体験していない人に比べれば、社会的な場に劇的な効果をもたらしているということが研究によって明らかにされている。したがって、次の公式が最も有効であることがわかっている。つまり、ある規模の人口に影響を与えるのに必要な上級の瞑想者の人数は、およそ人口の1%の平方根である。この1%とは、彼らがすでに瞑想しているという事実に関係し、平方根は彼らの上級の能力に関係している。

 わかりやすくするために一つの例を挙げると、900万人(大きな州、または小さな国)に影響を与えるためには、9万人の「普通の」瞑想者が必要である(1%)。しかし、レーザーの類推によれば、この同じ人たちがさらにTMシディプログラムをグループで一緒に行えば、1%の平方根すなわち300人で足りるだろう。人口のルート1%の人が、超越瞑想とTMシディプログラムをグループで実践することによって、その地域全体に調和的な影響をもたらすこの現象は、「拡大マハリシ効果」あるいは「ルート1%効果」と呼ばれている。(終わり)心の地球革命より転載
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世界平和は一人ひとりの内面の幸福から始まる

世界に戦争の危険性が高まっていた1960年代の初め、マハリシはあるインタビューのなかで、世界平和とは個人の心を内側にある平安と幸福の領域へと導くことによって実現できる、と説明していました。今回は、そのインタビューの内容をご紹介します。

Q:現在の世界の危機的な状況からすると、世界戦争は避けられないのでしょうか?

マハリシ:いいえ。現在の状況は恒久的な平和へと生まれ変わっていかなくてはなりません。現在の状況が最後の限界まできているとしても、私たちは世界を救って、世界戦争が始まらないようにすることができます。この超越瞑想という簡単な方法を多くの人たちに知らせるだけでよいのです。そうすれば、環境に高まってきている緊張は、瞑想を通して個人の中に生み出される愛や善意や調和の影響によって、すぐに中和されてしまうでしょう。この超越瞑想という簡単な方法が世界人口の十分の一*の人たちに教えられさえすれば、将来何世紀にも渡って世界戦争が始まる可能性はきわめて小さなものになるでしょう。(*その後、世界人口のルート1%にあたる7~8千人がTMシディプログラムをグループで実習することで世界平和が実現できるということが分かりました。)

 世界戦争によって現在の危機を解消することはできません。もし世界戦争が起これば、それは新たな緊張の原因を生み出すだけです。そしてそれがもとになって、近い将来にまた世界戦争が始まることになるでしょう。緊張を解消する方法がないと、危機と戦争のこのようなサイクルが速くなってきます。幸運なことに、この瞑想が現代の必要に応えるために登場しました。この瞑想法によって、個人と世界全体の緊張を解消することができます。これを広く宣伝して、早く人々に知らせるだけでよいのです。

 環境の緊張というものは、個人の心の表面から放たれる緊張の波動が集まって生じるものです。心の最も深いレベル、つまり超越のレベルから生まれる調和の波は、心の表面から生じる波よりもはるかに強力ですから、その破壊的な緊張の波を簡単に中和することができます。

Q:危機的な状況が戦争へと高まっていくのを、個人が阻止する方法があるというのですね。

マハリシ:その通りです。戦争の原因となる環境の緊張は、世界中の何百万もの人々の緊張が集まったものに他なりません。悩んだり緊張したりしている個人が、全体の緊張を生み出しているのです。ですから、一人ひとりが瞑想して、自然界に肯定的な力を生み出すようにならなくてはいけません。そして、これまで、日々の生活の中で悩んだり緊張することによって生み出されてきた緊張の波動を、その肯定性の波動によって中和してしまうのです。

Q:意見の相違や辛らつさに引き裂かれた世界に、マハリシはどんなアドバイスをなさいますか?

マハリシ:そのような世界の一人ひとりが瞑想すべきです。庭全体を緑にしようと思ったら、庭の木の一本一本に水をやらなくてはなりません。

Q:瞑想をすれば、危機的な状況の中でも落ち着きとバランスを保つことができるので、それだけ問題によりよく対処できるというのですね。

マハリシ:そうです。瞑想をしている人は、困難な状況に取り組む力が増してきます。また、単に問題に取り組む力が増すだけでなく、自分の行動や人間関係の中に調和を生み出すことによって、環境そのものを改善してゆくことができるようになります。

Q:現在の世界的な危機の主な原因は、一般の人たちが精神的に目覚めていないためだというのですね。人類の精神性が時代の進歩に追いついてきていないということでしょうか?

マハリシ:そうです。これは、過去数世紀の間、正しい指導が欠けていたからです。しかし、今ではこの超越瞑想という簡単なシステムを導入することによって状況を変えることができます。

Q:マハリシは、現在の世界的な危機をどのように評価なさいますか? また、そこから抜け出す方法として、どんなことを提案なさいますか?

マハリシ:現在の世界的な危機は、もう手の打ちようがないというものではありません。状況を改善するためには、まだ充分な時間があります。しかし、根本原因をすぐに取り除かないかぎり、改善は望めません。根本原因は、あらゆる国々の個人の生活の中に緊張が高まってきているということです。個人の心を内側にある英知と平安と幸福の領域へと導くこと、解決の方法はこれ以外にはありません。

 世界平和を政治的な基盤の上に確立することは決してできません。なぜなら、政治それ自体がいつも変化しているからです。いつも変化しているものが、何かを恒久的に確立することがどうしてできるでしょうか? ですから、世界平和の問題を解決しようとするとき、政治家をあてにするのは見当違いです。一人ひとりの個人が解決しなければなりません。一人ひとりが自分自身の人生において、平和と幸福の問題を解決することによって、世界平和を達成しなければなりません。超越瞑想という私の技術を用いれば、これを一気に成し遂げることができます。これは世界中の多くの人たちが実際に経験していることです。(TM運動30年史より)